新たな試み
新たな試み
実は最近、ボランティアとしての活動内容に悩んでいました。
「先生たちの授業力の向上」
「子どもたちの計算能力、算数能力の向上」
のためにもっとできることはないのだろうか。と。
1月からはカウンターパートという、一緒に活動をして技術を伝えていく先生を決めました。そして毎日30分の打ち合わせをして授業を一緒に行ってきました。
毎朝の計算練習のかいもあって、子どもの能力は短期間でもはっきりとわかるほど向上していきました。しかし、1学年6クラスもあるこの大規模な学校でもう少し自分の知識や技術を広めていきたいなぁと思っていました。
前任のボランティアは研究授業も行っていたけれど、ポンペイの先生たちにとって研究授業はかなりハードルが高い。そして授業後の話し合いをするにも知識が十分ではないのでそれも問題だなあと悩んでいました。
そんな時に先輩隊員が帰国のために別の島から国際空港のあるポンペイに来ました。私の勤務先の小学校を訪れて授業見学や相談に乗ってくれました。
そこで教えてもらったのは、ワークショップの大切さ。
その先輩隊員は月に何回かワークショップを開いて、先生たちに単元ごとの授業の方法について伝えていたと。
「おお、それはいい考えだ!」
ということで、自分なりに悩んで一度試しに挑戦してみることに。
最初なので低学年の先生だけを対象に、4月8日にワークショップを開きました。
わたしが伝えたいことは
●この勉強はなぜ大切なのか、どう日常生活に生かせるのか
●どうやったら楽しく学べるのか(どんな活動があるのか)
一つ目は日本に勤務していた時にお世話になったS先生がいつも言っていたこと。
いつも算数の時間、S先生は子どもたちに学びの必要性を語っていた。
これは一生大切にしていきたい。
そしてワークショップ当日
今回は「パターン」の授業。日本ではあまりなじみがないので、ネットで探した記事をもとに生活との結びつきについて紹介
ワークシートを紹介し、実際にやってもらう。
2年生の内容でも、難しい問題は半分くらいの先生ができていなかった。
けど悩んで答えを見つけた時にはすごくうれしそうだった。
この体験を子どもにもさせてほしいなぁ。
パターンブロックを使った活動紹介。
●まずは自分で並び方のルールを決めてブロックを並べる
●ペアと場所を交換して、ルールを見つけて、そのルールに従って続きを並べる。
簡単な活動だけど、手を動かしたり、悩んだりすることの楽しさを伝えることができた。あとは、授業で取り入れてくれることを祈る!
そして今回はケーキをたくさん焼きました。
こちらの人たちはイベントに食べ物を用意することが常識。
甘いもの大好きなので、砂糖をこれでもかというくらいたくさん入れて作りました。