ポンペイスカート作りに密着
つい最近、素敵な出会いと体験がありました。ある日ホームステイ先の家に帰ると、ポンペイスカート職人の女性が来ていました。
マサリーンさん
私のホームステイ先家族のお母さんは家の前でこのポンペイスカートを売っています。そのお母さんの知り合いの職人で、1週間ほど毎日家で作業をするということでした。
ミシン一つで手際よくデザインを縫っていく過程はいつまで見てても飽きません。
しかも下書きはおおまかなアウトラインのみ。自分の頭の中にあるデザインをもとに縫っているのだそうです。
マサリーンさんとおしゃべりしていると、「日本の花をデザインしてみない?」という話になりました。
桜はポンペイでも日本の花として有名なようなので、私が花の絵をかいて、それをもとにマサリーンさんがポンペイスカートをつくることに。
早速次の日から作業スタート。
まずはスカートの裾の部分。
黒い生地と下地のピンクの生地を重ねて、桜のデザインを縫いつけます。
はさみで黒い布を切って、下の色を出していきます。手伝わせてもらったけど、枠の縫い目を切ってしまいそうでなかなか難しい。こんなに手が込んでいる作業があったとは。
切り終わるとこんなかんじに。このあとデザインを上から少し足していました。
こんな感じで3段、布を作成
一番裾のギザギザの部分もはさみで切っていきます。
そして3段をつなげると…
これで表、もう一枚同じように裏をつくります。最後に表と裏を縫い合わせて、ウエストの部分にゴムを入れると完成!!
おおおお。素敵なポンペイスカートができあがりました。
ちなみにこのスカートは3段とも刺繍があり、手が込んでいるので60ドル。日本円にするとだいたい6600円くらいかな。刺繍が減ると25ドルくらいに値段が下がります。
「買いたいなぁ。」とお母さんに話すと、「まずはお客さんに見せないと!」ということでまた今度に。
次の日話していたらスカートはディスプレイしたとたんに売れて、同じデザインのスカートのオーダーも入ったそうです。
買ってくれたお客さんには日本の桜ということも紹介してくれたそうで、とてもうれしく思いました。日本とポンペイのコラボレーション。こんな素敵なことができるなんて思ってもいませんでした。まるでデザイナー気分。
しかも次回作にいま取り掛かっています。その名も「TSUBAKI」!!